様々な誕生石
          

誕生石とは、1月から12月まで、それぞれの月にちなむ宝石のこと。自分の生まれ月に割り当てられた宝石を身につけることで、超自然的な力によって守られたり、助けられたりすると広く信じられています。

それぞれの誕生石には意味や効能があるとされ、身につけることで幸運を呼び寄せると言われています。まずは自分の生まれ月にはどんな宝石が割り当てられているのか、またその宝石はどんな意味を持つと考えられているのかを知っておきましょう。

深く知るうちにきっと誕生石に親近感が湧いてくるはず。アクセサリーとして身につけることで不思議と安心できるような、大切なパートナーになるかもしれません。

誕生石は聖書の時代からはぐくまれ、18世紀に“誕生”した

12種類の宝石を選び出し珍重する風習の存在については、古くは旧約聖書にまで遡ることができます。新約聖書にも同様の記述が見られるなど、現在では誕生石の起源を聖書に求めるのが一般的となっています。

現在のようにそれぞれの月と石が結びつけられるようになったのは18世紀のこと。ポーランドの宝石商が考案されたと言われています。当時、各月に割り当てられる誕生石はまちまちだったようですが、1912年8月アメリカ合衆国ミズーリ州にある都市カンサスシティで開催された「米国宝石組合大会」において、現在のように統一されました。

日本で誕生石が定められたのは、1958年のこと。アメリカで決められた基準をベースに、日本の風土・習慣に合わせて若干の修正が加えられています。

例えば、桃の節句の3月には可憐な桃色をした珊瑚を、新鮮な新緑の季節である5月には美しい緑色をしたヒスイを割り当てています。誕生石はそれぞれの国の風土を反映しながら、少しずつ異なっているという特徴があるのです。

それでは、それぞれの月に合わせた誕生石と、その意味や効能についてご紹介します。

青い宝石

1月の誕生石「ガーネット」

実りの象徴と考えられ、心を豊かにしたり、努力を結実させたり、また大切な人との絆を深めたりすると言われています。精神力を強めたり、勇気や情熱を呼び起こす力があるとされます。

2月の誕生石「アメジスト」

愛や慈しみをはぐくむ石と考えられ、愛情を招き寄せたり、恋愛成就に力を発揮すると言われます。癒し効果もあるとされ、リラックス効果によって平穏な心へと導くとも言われます。

3月の誕生石「アクアマリン」「サンゴ」

「アクアマリン」は、その名の通り海の象徴であり、航海中の安全から転じて人生の安全、すなわち幸福や健康、安定の意味を持つとされます。幸せな結婚や家庭円満のお守りと考えられています。

「サンゴ」には、厄除け効果があると考えられています。さらに生命力を高め、健康な体をもたらすとも言われています。古くから日本では子宝や長寿のお守りとして大切にされてきました。

4月の誕生石「ダイヤモンド」

地球上で最高の硬度を誇ることから、精神的・肉体的な強さのシンボルと考えられています。邪悪なものから身を守る力があるとされるほか、近代以降は永遠の愛の象徴とされます。

5月の誕生石「エメラルド」「ヒスイ」

「エメラルド」は、平和や変わらぬ愛の象徴とされます。身体、とりわけ瞳を美しくする効果や、知性や記憶力を高め、愛情を豊かにするとも言われます。

「ヒスイ」は、冷静さと忍耐力を高め、災いから身を守ると考えられています。成功や繁栄の象徴とされ、仕事運をアップさせてくれると言われます。

6月の誕生石「ムーンストーン」「真珠」

「ムーンストーン」は、恋人との関係を深めたり、出会いを引き寄せる効果があると言われます。また直感力・感受性を豊かにしてくれるとも考えられています。

「真珠」は、純潔・健康・富・長寿の象徴と考えられています。若さや健康を維持すると言われ、安産のお守りでもあります。

7月の誕生石「ルビー」

情熱・愛情の象徴と考えられています。恋愛や仕事運を高める効果があるとされ、持つ人を力強く成功へと導いてくれると言われます。

8月の誕生石「ペリドット」「サードオニックス」

「ペリドット」は、癒しの石であり、内なる美を高めるとも言われます。平和・希望・幸福の象徴とも考えられていて、あらゆる人間関係の改善に効果があるとされます。

「サードオニックス」は、夫婦間の愛情、貞節・純潔の象徴と考えられています。幸福な結婚のお守りとされるだけでなく、親子や兄弟などとの絆を深める効果もあるとされます。

9月の誕生石「サファイヤ」

知恵・理性・高潔さの象徴と考えられています。夫婦や恋人同士の関係を維持する効果があるとされます。

10月の誕生石「オパール」「トルマリン」

「オパール」は、新たな出会いをもたらす石であり、変化の象徴とも考えられています。恋愛の成就に効果を発揮し、幸せな結婚へと導くと言われます。

「トルマリン」は、美容の石とされます。特にピンクのものは恋愛運を高める効果があると考えられています。ストレスを和らげるとも。

11月の誕生石「トパーズ」「シトリン」

「トパーズ」は、希望・繁栄・知性・友情の象徴とされます。チャンスを引き寄せ、未来への希望をもたらすと考えられています。

「シトリン」は、金銭運を高める石とされます。そのほか、生命力を高め、人間関係を改善してくれる効果もあると言われます。

12月の誕生石「トルコ石」「ラピスラズリ」

「トルコ石」は、邪悪なものを遠ざける効果があると言われる石です。持つ人に勇気を与え、幸福へと導くとされます。

「ラピスラズリ」は、迷いを断ち切り、幸運を呼び寄せると考えられています。創造力・直感力・判断力を高める効果もあるとされます。

誕生石が複数ある場合、いったいどれが正しいの?

ご紹介した通り、複数の誕生石が割り当てられている月もあります。いったいどれが正しいか気になるところですが、そもそも誕生石自体は、冒頭でも取り上げた通り、宝石商、つまり人間が決めたものです。どれが正しく、どれが正しくないということはありません。

宝石そのものは、どれも長い年月をかけて形成されたものであり、美しくまた希少なものです。それぞれの石が特有の個性をもっていて、身につける人との相性次第で力を発揮してくれるもの。

その意味では、月さえ合っていればアクセサリーとしてどれを身につけても構いません。誕生石が複数あるという方は、宝石の意味や効能を参考にしながら、好みの方をお選びになるのがよいでしょう。

赤い宝石

もっと自由でいい!誕生石の楽しみ方

誕生石というと、生まれ月のものをアクセサリーとして身につけるのが一般的ですが、誕生石の楽しみ方はそれだけではありません。

例えば、どうしても自分の誕生石のことが好きになれない場合もあるはずです。

そのような方におすすめしたいのが、月ごとに誕生石を選ぶという楽しみ方です。1月にはガーネット、2月にはアメジストをという具合に、月によって誕生石を身につけてみてはいかがでしょうか?

アクセサリーが選びやすくなるだけでなく、ファッションの楽しみ方の幅もぐんと広がるはずです。実際、古い書物を紐解くと、かつてそのようにアクセサリーを楽しんだという記録もあるようです。

自分用ではなく大切な方へのギフトをお探しの方にも誕生石はおすすめです。たくさんある宝石の中から一つだけ選び出すのは決して簡単なことではありません。誕生石であれば簡単に宝石を特定できますから、お目当の品物がずいぶん見つけやすくなることでしょう。

もちろん、宝石に込められた意味についてお伝えすれば、先方にも喜んでもらえるに違いありません。

誕生石で毎日をもっと豊かに

多くの人が宝石に魅了されるのは事実ですし、パワーストーン専門店がテナントとして入居しているショッピングモールが少なくないことからも分かるとおり、宝石に超自然的な力が宿っているという考え方自体は広く普及しています。

宝石の由来や加護と生まれ月の関係が本当のところはどうなのかは別にしても、宝石やアクセサリーを楽しむ一つの方法として、誕生石が毎日の生活に彩りを加えてくれるものであることは疑いようがありません。

誕生石という考えとともに宝石をもっと身近なものとして取り入れ、より豊かなライフスタイルを楽しんでみませんか。

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