これからピアスを初めて開けようとしている人の中には、どのあたりに開ければいいか悩む人も多いのではないでしょうか。

この記事では、耳たぶにピアスを開ける際のおすすめの位置や、個数や左右の耳のピアスが持つ意味、耳たぶ以外の人気の位置などについて紹介します。開けられる場所や注意点、正しいケア方法、ピアスをめぐるトラブルと対処法まで解説するので、ぜひ参考にしてください。

耳たぶのピアスの位置は端から5mm前後がおすすめ

耳たぶにピアスを開ける場合、耳の端から5mm前後の位置を病院からおすすめされることがあります。これは耳たぶの端の方だとピアスが引っかかって裂けてしまう、重たいピアスをつけるとピアスの穴が伸びしてしまう、などのトラブルにつながる恐れがあるためです。

耳たぶに2つめのピアスを開ける場合の位置は?

2つめの穴を検討している場合は、耳たぶの端と最初に開けた穴と2つめの穴が等間隔になる位置がおすすめです。等間隔の距離を取ることで、見た目のバランスも良くなります。なお、最初から複数の穴を開ける場合は、最初の穴を耳たぶの中央より少し内側に開けることで、2つ目の穴との間隔が取りやすくなります。

左右の耳たぶにピアスを開ける意味とは

ピアスはどの耳に何個つけるのかによって、意味を持つことがあります。続いては、その意味について解説します。

男性の場合

男性で左耳のみにピアスを開けている場合、異性愛者であることを表します。これは、古くから左耳が男性らしさの象徴であったためです。逆に右耳のみに開ける場合は、同性愛者であることを表します。これは、右耳が女性らしさの象徴とされているためです。両耳に1つずつつけている場合は、特別な意味は持ちません。

なお、左耳に偶数個、右耳には奇数個のピアスを開けると異性愛者、左耳は奇数個で、右耳に偶数個開けている場合は、同性愛者を意味します。

女性の場合

女性の場合は、男性と逆で右耳のみにつけている場合は、異性愛者であることを意味します。これは、右耳が女性らしさの象徴であるとされているためです。一方で左耳のみにつけていると、同性愛者であることを意味します。両耳に1つずつの場合は男性同様に、一般的なことなので特に意味はありません。

また、右耳だけ偶数個、左耳は奇数個のピアスを開けている場合は異性愛者、右耳に奇数個で左耳に偶数個なら同性愛者であることを意味します。

耳たぶ以外でおすすめのピアスの位置は?

ピアスは耳たぶ以外にもつけることができます。続いては、耳たぶ以外のおすすめの位置について解説します。

ヘリックス

ヘリックスとは、耳の外側の縁の部分にある軟骨を指します。耳には軟骨がいくつかありますが、その中でも最も開けやすいといわれるのがヘリックスです。ヘリックスは幅が広いこともあり、複数個のピアスがつけられるなど、アレンジがしやすいため、おしゃれを楽しみたい人や耳元をゴージャスにしたい人におすすめです。

トラガス

トラガスとは、耳の穴の手前にある三角形の軟骨のことです。耳の外の位置にあるため、ピアスが目立ちやすいのが特徴です。小さなダイヤのピアスをつけるだけでもアクセントになります。可愛らしさを維持しつつ、ピアスの存在感を示せます。ただし、トラガスは自分で開けるのは難しいので、専門機関を利用するようにしてください。

インナーコンク

インナーコンクとは、耳の内側にあるくぼんだ部分のことです。耳の中央部分を触ると深い部分があるかと思います。インナーコンクの特徴は、どの位置から見てもピアスがよく見える点にあります。また、インナーコンクは耳の奥の方にあるので、髪が引っかかりにくくなっています。そのため、大きめのピアスをつけることも可能です。

ピアスを開ける前に注意する点

続いては、ピアスの穴を開ける前に注意しておきたい点について解説します。

端すぎる位置には開けない

ピアスの穴を開けるとき、端すぎる位置には開けないようにしましょう。耳たぶの端の方だと、ピアスを引っかけたときに耳たぶが裂けてしまう恐れがあります。裂けると元どおりの見た目には戻らない可能性もあるので、注意してください。

左右対称になっているか確認する

両耳にピアスの穴を開ける場合、左右対称になっているかをチェックするようにしてください。左右の位置が合っていないと、ピアスをつけたときの見栄えが悪くなるためです。開ける前にペンで耳たぶに印をつけるなどするといいでしょう。

角度が曲がっていないかチェック

ピアスの穴は傷口でもあるので、傷口の大きさが最小限になるようにするのが基本です。そのため、穴を開けるときは正面から見てまっすぐになるように開けてください。角度がついてまっすぐではなくなってしまうと、傷が大きくなるので耳への負担が大きくなります。

ピアスを開けるならどこがいい?

ピアスの穴を開ける方法には以下の選択肢があります。それぞれの方法について解説します。

病院

病院の場合、皮膚科や形成外科、美容外科、さらには耳鼻科などでピアスの穴開けを行ってくれます。ただし病院によっては対応していないケースもあるので、事前に電話で確認するようにしてください。病院は耳たぶのほかに軟骨の穴開けにも対応しているほか、中には麻酔を使用して穴開けをしてくれることもあるので、痛みが不安な人にもおすすめです。

ピアススタジオ

ピアススタジオとは、ピアスの穴開けを専門的に行っている施設のことです。ピアススタジオでは、耳たぶのようなベーシックな部分はもちろん、軟骨や顔、体など特殊な部位の穴開けにも対応しています。価格は病院と同程度かそれ以下なので、軟骨に開けたい人などにおすすめです。

自分で開ける

ピアスの穴は自分で開けることも可能です。自分で開ける場合、手軽に開けられ費用も安く済む一方で、不慣れな場合は穴がまっすぐに開かなかったり、不衛生だったりすることもあります。開ける方法を以下で解説します。

ピアッサー

ピアッサーとは、ピアスの穴を開けることを目的とした器具です。ピアスの穴開け器具としては高い認知度を持っています。ピアッサーは中にバネが入っていて、バネの力を活用して穴を開けます。痛みはそれほど強くなく、また素早く開けられます。また、ファーストピアスも含まれていることが多いので、ファーストピアスを用意する手間も省けます。

ニードル

ニードルは注射器に似た太い針のことです。ニードルは、ピアスの穴が落ち着くまでの期間がピアッサーより短いのが特徴です。また、綺麗な穴を開けやすいので、自分で開けるのは初めて、という人にもおすすめです。

ファーストピアスは付属されておらず、自分で用意しなければいけませんが、自分の好みのファーストピアスを選びたい人には向いているでしょう。

ピアスを開けた後のケア方法と消毒の注意

ピアスは穴を開ければそれで終わりとはならず、開けた後のケアが欠かせません。基本的にケアは洗浄を行います。手順は以下の通りです。

  1. お湯でピアスの周辺を洗い流す
  2. ボディーソープや石鹸を泡立てる
  3. 泡をピアスの部分に乗せて3分ほどそのままにする
  4. 痛みがなければピアスを前後に動かす
  5. 泡を洗い流す
  6. 水気をしっかりととる

以上が基本的なケア方法です。ちなみに、ピアスの穴に消毒液を塗ってケアしようとする人がいるかもしれませんが、消毒液を使用する際は注意が必要です。強い殺菌効果がある液体の消毒液だとかぶれなどの原因になる可能性があります。ジェルタイプのものを使用するのがおすすめです。

ピアスをめぐるトラブルと対処方法

ケアを行っていてもトラブルが起こることもあります。続いては、具体的なトラブルとその対処方法について解説します。

腫れ・膿(細菌感染)

腫れや膿は細菌感染が原因と考えられます。細菌感染はピアスをつける際にピアスの穴を傷つけてしまい、その傷から細菌に感染するというものです。痛みや痒みを感じることもあります。対処する場合、皮膚科で診察を受け、内服薬や外用薬などの薬を処方してもらう必要があります。

かぶれ(消毒液・金属アレルギー)

かぶれの原因としては、消毒液によるかぶれと金属アレルギーによるかぶれが考えられます。どちらの場合も、痒みやただれ、滲出液が出てくるといった症状がみられます。対処法としては、まずかぶれを引き起こした消毒液やピアスを使わないようにし、抗アレルギー薬やステロイドの塗り薬などを処方してもらい、治療することが考えられます。

ピアスの埋没

ピアスの埋没は、ファーストピアスなど、ピアスをつけっ放しにしたままで寝ていると起こるトラブルです。留め金などが埋没すると耳たぶの皮膚が血行障害を起こす可能性もあります。対処するには埋没したピアスを取り出す手術をするしかありません。寝るときにピアスをつけている耳が押しつぶされないように、姿勢に気をつけるようにしましょう。

ピアス穴の裂傷

ピアス穴の裂傷は、ピアスを引っかけてしまったときに耳たぶが切れてしまうことです。また、重いピアスをつけ続けて、少しずつ耳たぶが裂けてくるケースもあります。裂傷はピアスの穴が耳たぶの端に近いと起こりやすくなります。対処するには手術を受けるしかなく、傷跡が残る可能性があります。

表皮嚢腫・ケロイド

嚢腫とは袋状になっている構造物のことです。嚢腫は、ピアスの穴を傷つけてしまう、使用していないピアスの穴が塞がっていない状態で残っている、ことなどが原因で引き起こされます。また、ケロイドとは硬くなった傷や赤くなった傷のことです。ケロイドはそのままにしておくと大きくなり、耳たぶの形が変わることもあるので注意が必要です。

表皮嚢腫の場合手術による除去を行い、ケロイドの場合、手術による除去もしくは薬や注射による対処を行います。

まとめ

ピアスの穴は、開ける位置によっては裂傷につながる恐れがあります。そのため、耳たぶの端すぎる位置につけるのはやめましょう。また、耳たぶ以外にもヘリックスやトラガスなど軟骨に穴を開けることもできます。おしゃれを楽しみたい人は、ここに穴を開けてみてはいかがでしょうか。

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